十二国記 第10話
延王を尋ね訪れた雁国の街で、再び妖魔に襲われ苦戦する陽子。そこへ突然男が現れ助けにはいる。その桁違いの腕力や見事な剣さばきに、次々と倒されていく妖魔たち。男は小松尚隆と名乗り、自らを延王と呼んだ。尚隆の泊っている宿屋へと・・・
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延王を尋ね訪れた雁国の街で、再び妖魔に襲われ苦戦する陽子。そこへ突然男が現れ助けにはいる。その桁違いの腕力や見事な剣さばきに、次々と倒されていく妖魔たち。男は小松尚隆と名乗り、自らを延王と呼んだ。尚隆の泊っている宿屋へと・・・
巧国から出港した船で雁へとやってきた陽子。そこで自分の名を呼ぶ懐かしい声が聞こえてくる。振り返った陽子の目に映ったのは、楽俊の姿だった。先回りして雁に来た楽俊は、今後のことを考えて、陽子のために方々に連絡を取ってくれてい・・・
荒廃した村で暮らす杉本は、塙王に翠篁宮へと呼び出される。陽子がまだ生きていることを知り、再び陽子を殺める機会を望む杉本。そして、賓満に命を吹き込まれ苦痛に耐え凌いだ杉本の顔は…。
楽俊と共に雁の国を目指して旅立った陽子は、訪れた町で妖魔に襲われた。我先にと逃げる人々、妖魔が来ないように門を閉める役人たちの姿を見た陽子は、人は他人のためには生きられないのだ、と悟る。すべての妖魔を倒した陽子は…。
陽子と互角に渡り合う杉本。そして、陽子は傷つき気を失ってしまう…。目を覚ました陽子がいたのは、見知らぬ家だった。そこに現れたのは、言葉をしゃべるねずみ。彼は「楽俊」と名乗り、自分を「半獣」だと告げる。傷ついた陽子の世話を・・・
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