十二国記 第25話
蓬莱出身の景王ならきっと自分を救ってくれると勝手に思い描く鈴。ある日、鈴はその想像に怠け掃除の最中に壺を割ってしまう。梨耀は酷く怒り、鈴に厳しい要求を突きつける。祥瓊は、自分が失ったものをすべて手に入れたであろう景王への・・・
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蓬莱出身の景王ならきっと自分を救ってくれると勝手に思い描く鈴。ある日、鈴はその想像に怠け掃除の最中に壺を割ってしまう。梨耀は酷く怒り、鈴に厳しい要求を突きつける。祥瓊は、自分が失ったものをすべて手に入れたであろう景王への・・・
才国琶山の翠微洞へ戻った梨耀は慶国に新しく即位した女王のことを話す。同じ蓬莱の生まれのなのにと鈴を罵しる梨耀。それに耐える鈴の中に一つの感情が湧いて出る。一方祥瓊は、芳国恵州にある里家と呼ばれる場所で両親を亡くした子供達・・・
明治の頃の日本。とある貧しい農家に生まれた大木鈴は、家族を救うため年季奉公に出された。だが奉公先へ向かう道中に、触によって十二国の世界へ渡ってしまう。一方、芳国の華やかな王宮暮らしを送っていた祥瓊。だが、父である峯王の苛・・・
雁国首都、関弓山の麓にある大学に、楽俊の姿があった。陽子が景王として登極した頃、延王の配慮で大学への受験を許され楽俊は、精一杯勉学に取り組み、合格したのだった。ある日、寮にある楽俊の部屋に人の声を運ぶ鸞鳥が舞い降りてきた・・・
雁国の麒麟・六太は、十二の国の内情を気にかけていた。本来、十二の国には十二の王と麒麟が存在する。だが今、巧国と芳国には王がいない。王がいない国の土地は荒れ妖魔が出没し民は貧困にあえぐことになる。そして、最も荒れているのは・・・
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